雪だるま挫折組
Macを使い始めて、今年(2007年)で15年。
DTP業界に身を置く私は、業務用として使うばかりで、遊びで使ったことがなかった。使用時間の内訳は、AdobeのIllustratorが5割、Photoshopが3割、その他が2割といった感じではなかろうか。
年頭から「ナンかな〜、今年は今まで使ってないソフトで遊びたいな〜」と思っていた。
ある日のこと、本屋さんで『Poser Scene Master』を見つけた。
「やった、スゴイぞ!3DCGで雪だるまを作った!」から始まる前書きで、著者は自らの3DCGソフト習得の挫折を軽妙に語っていた。
私は、前書きだけで、この本を気に入ってしまった。

腰巻き(本の帯紙)のコピーがこの本のユニークな特長を語っている。
「あのマンガやアニメの名場面を3Dで再現してみよう!」
そうよ、そんなんよ、膝をたたきたくなった。
たいていのパソコンソフトの解説本は、初級、中級の機能を教え、上級の部分は、「実際に使って研究してね」で終わる。つまり、習得という長い道程を経た後、何を作るかは貴方次第です、となっている。
ところが、『Poser Scene Master』は、これ(例えばジョジョ立ち)を創るためにPoserのこの機能を引っ張り出しましょう、と明快である。
つまり、目的のために手段を覚えるのである。
名場面は作りたかったけれど、習得道の途中で息切れして座り込んでいた、いわば「雪だるま挫折組」の私は、レジに直行したのだった。
「もう、雪だるまを作らなくてもいいのです」
そうか。そうか。Poserとはそのためのソフトなんだと、多いに私を納得させ、各章の冒頭で繰り返される「しかし、私たちにはPoserがあるではないか!」の名文句は、いっそう私を励ました。
よっしゃ。Poserで遊ぼう!!
…2007年、早々に決めてしまったのである。
さて、追記。
『Poser Scene Master』。この本は、画期的な名著として、後世で語られるに違いないと思う。著者名の検索から、「全力HP」を発見、その多岐にわたるコンテンツに驚嘆した。
「Poser覚書」もくまなく拝見、以来、私にとってのPoser系情報源になった。ハンドルも「かぶき」さんということを知ったが、最初の印象とは恐ろしいもので、私の頭の人名録には、しっかりと「全力さん」と登録されてしまった。